車の個人売買の必要書類|家族に譲る時に売る側と買う側で用意するもの

車の個人売買の必要書類を表すアイキャッチ

当サイトの記事は、国土交通省・軽自動車検査協会・自動車リサイクル促進センター・国民生活センターなど公的機関や業界団体の公開情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。手数料・様式・制度は記事執筆時点の情報で、改定されることがあります。記事内には広告を含む場合があります。

知人や家族に車を譲ることになり、『お店を通さない時の書類って、誰が何を用意するの?』と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、車の個人売買の必要書類は「売る側」と「買う側」に分かれます。普通車なら売る側は譲渡証明書・印鑑証明書・委任状、買う側は自分の印鑑証明書と車庫証明が中心です。

この記事を読めば、自分の側で用意するものと、相手にお願いするものの分け方が分かります。

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友人に車を譲ることになりました。お店を通さないので、書類を全部自分で集めないといけないんでしょうか?

案内役

全部を1人で集める必要はありませんよ。売る側と買う側で用意するものが分かれているので、最初に「どっちが何を用意するか」を相手と決めておきましょう。

個人売買の必要書類は「売る側」と「買う側」で分ける

先に結論

普通車は、売る側が「車の持ち主を移す」書類、買う側が「新しく持ち主になる」書類を用意します。名義変更の窓口に行くのは、ふつうは買う側か、買う側が頼んだ人です。

お店に売る時は、譲渡証明書や委任状の用紙をお店が用意してくれます。

個人売買では、その用紙を自分たちで用意するところから始まるんです。

もう1つ大事なのが、売買する車両が普通車か軽自動車かです。必要書類も窓口もまるで違うので、先に車検証で確かめておきましょう。

普通車(登録車)の移転登録で、売る側と買う側が用意する書類を分けました。国土交通省の自動車検査登録総合ポータルと宮城運輸支局の案内によるものです(2026年11月時点)。

書類用意する側注意
譲渡証明書売る側第21号様式。売る側の実印を押す
印鑑証明書(売る側)売る側発行から3か月以内
委任状(売る側)売る側買う側などが代わりに申請する時に、実印を押して渡す
自動車検査証(車検証)売る側有効期間のあるもの
自賠責保険の証明書・リサイクル券売る側車と一緒に渡す
印鑑証明書(買う側)買う側発行から3か月以内
実印または委任状(買う側)買う側本人申請なら実印、代理なら委任状
自動車保管場所証明書(車庫証明)買う側使う場所が変わり、対象の地域の時
使用者の住民票など買う側所有者と使用者が違う時

申請書(OCR申請書第1号様式)と手数料納付書は、窓口で申請する人が用意します。

お店に売る時も含めた書類の全体は車売却の必要書類一覧で見られます。

移転登録の手数料は窓口700円・OSS600円です(国土交通省「登録・検査手数料一覧表」令和8年4月1日現在)。ナンバーが変わる時はナンバープレート代も別にかかるので、最新は運輸支局等で確かめてみてください。

譲渡証明書は国の様式を印刷して使える

譲渡証明書は、国土交通省のポータルのPDFからダウンロードできます。感熱紙は受け付けられないので、普通紙に印刷しましょう。

書き方の流れは譲渡証明書とは?で紹介しています。

車庫証明は「譲渡」の書類とは別に、買う側が取る

『車を譲る時の車庫証明は、売る側が取るの?』という質問はよくあります。

車庫証明は、新しい使用者が車を置く場所の証明なので、買う側の書類です。譲渡証明書とは別に、買う側が警察署で手続きします。

車庫証明の有効期間は、国土交通省のポータルでは証明日から概ね1か月、運輸支局によっては40日以内と案内されています。取ったらすぐに名義変更へ進むよう、相手と日程を合わせておきましょう。

軽自動車の個人売買で用意する書類

車を売る予定の人

譲るのは軽自動車です。普通車と同じように実印や印鑑証明書がいりますか?

案内役

軽自動車はかなりシンプルです。軽自動車検査協会のFAQでは、譲渡する側が用意するのは車検証だけとされています。押印も2021年1月4日に廃止されていますよ。

軽自動車は、名義変更の窓口が軽自動車検査協会になり、書類も普通車と違います。

書類用意する側注意
自動車検査証(車検証)売る側原本(コピー不可)
ナンバープレート売る側(車についているもの)管轄が変わる時だけ
住民票の写しまたは印鑑証明書買う側どちらか1点。発行から3か月以内、コピー可
自動車検査証変更記録申請書申請する人軽第1号様式または軽専用第1号様式
申請依頼書申請する人新しい使用者以外が手続きする時
保管場所届出買う側協会には出さない。地域によって警察へ届出

軽自動車の名義変更は協会の手数料が無料です(軽自動車検査協会「名義変更」)。ナンバーが変わる時のナンバー代は別にかかります。

軽自動車の譲渡証明書の様式も協会のサイトで印刷できますが、名義変更ページの必要書類一覧には載っていません。必要かどうかは、管轄の事務所に聞いておくと確実です。

軽の売る側は、車検証を渡すだけ?

協会の手続きの上では、譲渡する側が用意するのは車検証だけです。

ただ、自賠責保険の証明書やリサイクル券は、車と一緒に渡すものとして準備しておきましょう。軽自動車全体の書類は軽自動車を売る時の必要書類で紹介しています。

名義変更は誰が、いつまでにする?

先に結論

普通車は、車を譲り受けた日から15日以内に移転登録を申請する必要があります(長野運輸支局)。「誰が窓口に行くか」と「いつまでに終えるか」を、書類を渡す前に決めておきましょう。

名義変更の窓口は、普通車なら新しい使用者が車を使う場所を管轄する運輸支局等、軽なら同じく管轄の軽自動車検査協会の事務所です。ふつうは買う側が自分で行くか、代わりの人に頼みます。

『名義変更は相手に任せたから、あとは大丈夫』と思いたいところですよね。

ただ、国民生活センターの資料では、個人間の売買は名義変更されない、代金や税金が払われないといったリスクがあると注意しています。

個人売買で書類を渡すまでの順番
  1. 普通車か軽自動車か、管轄が変わるかを確かめる
  2. 売る側と買う側で、用意する書類を分ける
  3. 誰が窓口に行き、いつまでに名義変更するかを決める
  4. 代金の支払い方法と日付を書面にしておく
  5. 書類と車を渡し、名義変更が終わったら車検証のコピーをもらう
車の個人売買で売る側と買う側が書類を分けてそろえる流れの図解

3月に譲る時は、4月1日をまたがないように

自動車税は、4月1日時点で車検証に所有者として登録されている人にその年度分がかかります(東京都主税局)。

3月に譲っても名義変更が4月にずれ込むと、売った側に納税通知書が届くことも。3月の個人売買は、名義変更の日まで決めておくと安心です。

自賠責保険とリサイクル料金も話しておく

自賠責保険は、車を譲る時に保険会社の窓口で「契約者変更(権利譲渡)」の手続きが要ると国土交通省は案内しています。

リサイクル料金を預けてある車を中古車として売る時は、車の代金とは別にリサイクル料金(資金管理料金を除く)を受け取る仕組みです(環境省)。個人売買では、代金にこれを含めるかを先に話しておきましょう。

書類を渡す前に、相手と決めておくこと
  • 名義変更に行く人と、終える日
  • 代金の金額と、支払う日・方法
  • 自賠責保険の契約者変更を誰がするか
  • リサイクル料金を代金に含めるか
  • 名義変更が終わったら車検証のコピーを送ってもらうこと

名義変更が終わったかの確かめ方は車を売った後の名義変更を確認する方法で紹介しています。

家族に譲る時は?

家族に譲る時も、書類の並びは個人売買と同じです。親から子へ、夫婦の間で、という場合でも、普通車なら譲渡証明書と印鑑証明書が要ります。

なお、お金を受け取らずに譲る時の税金(贈与税など)は、この記事では扱いません。金額が大きい時や、亡くなった家族の車を受け継ぐ時は、税務署や相続の必要書類の記事で確かめてみてください。

個人売買と買取店に売るのは、どこが違う?

車を売る予定の人

友人に譲るか、お店に売るか迷っています。手間はどれくらい違いますか?

案内役

いちばん違うのは、書類の用紙と名義変更を誰が受け持つかです。お店に売るなら、そこをお店が進めてくれます。先に相場を知っておくと、友人との値段の話もしやすいですよ。

個人売買は、相手と直接話して値段を決められるのがよいところです。

一方で、書類の用意から名義変更の確認まで、自分たちで進めることになります。

買取店に売る
  • 譲渡証明書や委任状の用紙をお店が用意する
  • 名義変更はお店が運輸支局等で進める
  • 名義変更の完了の連絡を頼める
個人売買で譲る
  • 用紙の印刷から自分たちで用意する
  • 名義変更の日程を相手と決めて確かめる
  • 代金の受け取りや税金の話も当人同士でする

『友人だし、値段の話はしづらい』と感じる方もいますよね。

そんな時は、ディーラーの下取りや買取店の見積もりを何か所か取って、相場を知っておくのがおすすめです。「お店だとこれくらいだったよ」と同じ目安で話せるので、あとで気まずくなりにくいんです。

相場を見たうえで、お店に売る方が手間が少ないと感じたら、買取店に売る方法を選んでもかまいません。書類がそろっていると、契約から引き渡し、入金までがスムーズです。

買い替えで次の車も用意する時は、車の買い替えに必要な書類も見てみてください。

個人売買の前に相場を知って譲るか売るかを決める流れの図解

よくある相談:個人売買の書類

知恵袋でも、個人売買で書類をどう分担するかという相談がよく見られます。ここでは3つに答えますね。

譲渡証明書と委任状は、買う側が書いてもいい?

ネットで車を買った人が、相手の欄まで自分で書いていいのかという相談です。

譲渡証明書は、譲渡人(売る側)が作成する書類だと石川運輸支局の記載例にあります。売る側が自分の氏名・住所を書いて実印を押し、買う側は譲受人の欄に自分の氏名・住所を書きます。

委任状の受任者の欄は、実際に窓口へ行く人の氏名・住所です。委任者の欄と実印は、売る側本人のものにしておきましょう。

リサイクル券をなくした。友人に売る名義変更はできる?

リサイクル券は原則再発行できないと聞いて、名義変更できるか心配という相談です。

リサイクル券は、自動車リサイクルシステムで「自動車リサイクル料金の預託状況」を印刷すれば代わりに使えます。車台番号などで検索できるので、車検証を手元に置いて調べてみてください。

整備点検記録簿に前の持ち主の名前がある。渡していい?

知人に売る車の記録簿に、自分より前の持ち主の名前が載っているという相談です。

点検整備記録簿は、キーなどと一緒に車と引き渡す主なものとしてJPUCが挙げています。走行距離などの記録も残るので、車の状態を伝える材料になります。

名前が載っていることが気になる時は、渡す前に相手と相談しておくといいですよ。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

車の個人売買で、売る側の必要書類は何ですか?

普通車なら、譲渡証明書(実印)、発行から3か月以内の印鑑証明書、代理申請の時の委任状(実印)、車検証です。軽自動車は、協会の手続きの上では車検証だけです。

車庫証明は売る側と買う側のどちらが取りますか?

新しく車を使う買う側が取ります。普通車で使う場所が変わり、対象の地域の時に必要です。軽自動車は協会に出さず、地域によって警察への保管場所届出があります。

名義変更はいつまでにすればいいですか?

普通車は、譲り受けた日から15日以内に移転登録を申請する必要があります(長野運輸支局)。相手と日程を決めておきましょう。

知人に売る時、相手の住民票と車検証だけで名義変更できますか?

軽自動車なら、車検証と新しい使用者の住民票の写し(または印鑑証明書)が中心です。普通車は、売る側の譲渡証明書や印鑑証明書、買う側の印鑑証明書なども要ります。

まとめ

この記事の要点
  • 車の個人売買の必要書類は、売る側と買う側に分けて用意する
  • 普通車は売る側が譲渡証明書・印鑑証明書・委任状、買う側が印鑑証明書と車庫証明
  • 軽自動車は、協会の手続き上、売る側が用意するのは車検証だけ
  • 普通車の名義変更は15日以内。誰が行き、いつ終えるかを先に決める
  • 譲るか売るか迷ったら、見積もりで相場を知ってから決める
車売却の必要書類.jp

車売却の必要書類.jp 編集部

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