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車を売ろうとしたら『譲渡証明書を用意してください』と言われて、何の書類なのか分からず手が止まっている方も多いはずです。
結論から言うと、譲渡証明書は「この車をこの人に譲りました」と、車を譲る人が書いて渡す書類です。
普通車なら、譲る人(今の所有者)が実印を押します。用紙は国土交通省のサイトから印刷でき、買取店で用意してもらえることもあります。
この記事を読めば、譲渡証明書の役割と、どこでもらい、何と一緒にそろえればいいかが分かります。
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車を売る話がまとまったら「譲渡証明書が要ります」と言われました。どこかで取ってくる書類なんですか?
役所で発行してもらう書類ではないんです。決まった用紙に、車を譲るあなたが書き込んで印鑑を押す書類ですよ。順番に見ていきましょう。
譲渡証明書とは?車の名義変更で何に使う書類なの?
譲渡証明書は、車の名義変更(移転登録)の時に「誰から誰へ車が譲られたか」を示す書類です。普通車では、運輸支局等での名義変更に使う書類のひとつになっています。
車を売ると、車検証の所有者を新しい持ち主に書き換える手続きがあります。
これが「名義変更」で、普通車の正式な呼び方は「移転登録」です。
この手続きで「前の持ち主が本当に車を譲った」ことを示すのが、譲渡証明書なんです。
新潟運輸支局の案内では、譲渡証明書は「登録の原因証書となる大切な書類」と説明されています。
法律で「渡すこと」が決まっている書類
ここが大事なところです。
道路運送車両法第33条では、車を譲渡する人は、譲り受ける人に譲渡証明書を交付しなければならないとされています。
同じ条文には、同じ車について2通以上は交付できないという決まりもあります。
『書き損じたら、また新しい紙に書けばいいよね』と思いがちですが、扱いは慎重にしておきたい書類なんです。
様式には名前と番号がある
譲渡証明書には、国が決めた様式があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 様式の名前 | 第21号様式(譲渡証明書) |
| 根拠 | 道路運送車両法施行規則第64条関係 |
| 用紙の大きさ | 日本産業規格A列5番(A5) |
| 主な記入欄 | 車名・型式・車台番号・原動機の型式/譲渡年月日/譲渡人と譲受人の氏名・住所/譲渡人印/備考 |
| 書く人 | 譲渡人(旧所有者) |
出所は国土交通省 自動車検査登録総合ポータルの譲渡証明書PDFと、北陸信越運輸局 石川運輸支局の記載例です(2026年11月時点)。
なお、譲渡証明書は運輸支局で使うOCR申請書(機械で読み取る申請書)とは別の書類です。
「譲渡書」「譲渡証書」も同じ書類のこと
譲渡証明書は、人によって呼び方がばらばらです。
「譲渡書」「譲渡証」「譲渡証書」「譲り渡し証明書」「車の譲渡書類」と言われることもありますよね。
車の名義変更の話なら、どれもこの第21号様式のことを指していると考えてよいでしょう。
普通自動車なら、乗用車でも自家用車でも、使う様式は同じです。
第21号様式は、自動車の登録の手続きのために決められた専用の様式です。名前が違っても、意味としては同じ書類だと覚えておけば大丈夫です。
また、運輸支局は今でも「陸運局」と呼ばれることが多いですよね。「陸運局に出す譲渡証明書」と言われたら、運輸支局等での名義変更に使うこの書類のことです。

誰が書いて、誰に渡すの?譲渡人と譲受人
「譲渡人」と「譲受人」って、どっちが私なんでしょう?字が似ていて混乱します。
車を売るあなたが「譲渡人」で、買う側が「譲受人」です。譲渡証明書は、譲渡人であるあなたが作る書類なんですよ。
漢字が似ているので、最初は戸惑いますよね。
譲渡証明書に出てくる2人の役割を、表にまとめました。
| 立場 | 誰のこと | 譲渡証明書でやること |
|---|---|---|
| 譲渡人 | 車を譲る人(車検証に載っている今の所有者) | 氏名・住所を書き、普通車は実印を押す |
| 譲受人 | 車を譲り受ける人(買取店・ディーラー・家族など) | 氏名・住所を書く。押印は不要 |
石川運輸支局の記載例では、譲渡証明書は譲渡人(旧所有者)が作成し、譲受人は押印しないと案内されています。
国土交通省の記載例でも、譲渡人を上の段に書く形になっています。
譲渡人は「車検証の所有者」
ここで気をつけたいのが、譲渡人になるのは「車検証の所有者」だという点です。
長野運輸支局のQ&Aでは、所有者・使用者とは、実際に持っている人ではなく、車検証に書かれている人を指すと説明されています。
例えばローンで買った車だと、車検証の所有者がディーラーや信販会社になっていることがあります。
この場合、使用者が自分でも、そのまま自分を譲渡人として書くことはできません。先に所有権解除が必要になるので、車検証の所有者がディーラーや信販会社の時で手順を確かめてみてください。
電子車検証は券面に所有者が出ていない
最近の車検証を見て『所有者の欄がない』と驚いた方もいるかもしれません。
電子車検証は、所有者の氏名や住所が券面に印刷されず、ICタグの中に記録されています。
所有者は国土交通省の「車検証閲覧アプリ」か、「自動車検査証記録事項」で確かめられます。
見方は電子車検証の車を売る時で詳しく紹介しています。
車の名義変更で、譲渡証明書と一緒にそろえる必要書類
普通車の名義変更で売る側が用意するのは、譲渡証明書のほかに印鑑証明書・委任状・車検証が基本です。車検証の住所や氏名が今と違う時は、つながりを示す書類が加わります。
譲渡証明書だけ書いても、名義変更はできません。
国土交通省の自動車検査登録総合ポータルに載っている必要書類から、売る側(旧所有者)に関わるものをまとめました(2026年11月時点)。
| 書類名 | どこで取る/誰が用意 | 注意 |
|---|---|---|
| 譲渡証明書 | 国交省ポータルのPDFを印刷、またはお店が用意した用紙 | 譲渡人の実印を押す |
| 印鑑(登録)証明書 | 市区町村の窓口など | 発行から3か月以内のもの |
| 委任状 | 国交省ポータルのPDF、またはお店が用意した用紙 | 代理人が申請する時に必要。実印を押す |
| 自動車検査証(車検証) | 車の中・手元 | 有効期間のあるもの |
| 住民票・戸籍の附票など | 市区町村の窓口など | 車検証の住所・氏名が今と違う時だけ |
印鑑証明書の「3か月以内」は、運輸支局に出す時点での条件です。
早く取りすぎると使えなくなることもあるので、売る話が具体的になってから取りに行くくらいがちょうどいいですよ。
詳しくは車売却の印鑑証明にまとめています。
譲渡証明書と委任状はセットで頼まれることが多い
譲渡証明書と一緒に、委任状を書くよう言われることも多いはずです。
2つは似ていますが、役割が違います。
譲渡証明書は「車を譲った」ことを示す書類で、委任状は「名義変更の手続きを代わりの人に任せる」ための書類です。
どちらも普通車では実印を押すので、印鑑証明書と同じ印鑑かどうかを確かめながら押していきましょう。委任状の中身は車売却の委任状とは?で解説しています。
名義変更の期限と手数料
譲り受けた側は、その日から15日以内に移転登録を申請する必要があると、長野運輸支局のQ&Aで案内されています。
手続きの手数料は、国土交通省の登録・検査手数料一覧(令和8年4月1日現在)で、窓口申請700円、OSS(インターネット申請)600円です。
買取店やディーラーに売る時は、この手続きをお店側が進めるのが一般的です。最新の額は運輸支局等で確かめてみてください。
普通車の車検が切れている時
普通車は、車検が切れていると移転登録ができません。
関東運輸局のQ&Aでは、先に継続検査を受ける必要があると説明されています。
車検切れの車を売る時の考え方は車検切れの車を売る時の書類で確かめてみてください。
譲渡証明書はどこでもらう?用紙の入手方法
用紙はどこでもらえばいいですか?運輸支局まで取りに行かないといけないんでしょうか。
国土交通省のサイトからPDFで印刷できますよ。買取店やディーラーに売るなら、お店に用紙があるかを先に聞いてみるのが早いです。
譲渡証明書の用紙は、役所の窓口で証明してもらうものではありません。
様式どおりの用紙を手に入れて、自分で書き込む形です。
| 入手のしかた | どんな時に向いているか | ひとこと |
|---|---|---|
| 国土交通省 自動車検査登録総合ポータルのPDF | 家族や知人に譲る・自分で準備したい | ブラウザで直接記入するならGoogle Chromeを使うよう案内あり |
| 運輸局・運輸支局のサイトの様式や記入例 | 書き方の見本も一緒に見たい | 記入例のPDFを載せている運輸局・運輸支局がある |
| 買取店・ディーラー | 店に売る・下取りに出す | お店側の用紙に記入・押印する |
様式は国土交通省のポータルにある譲渡証明書のPDFから確かめられます。
ダウンロードや印刷の手順は譲渡証明書のダウンロードで、スマホからの印刷も含めて紹介しています。
感熱紙は使えない
国土交通省の記載例には、感熱紙で作った書類は受け付けられないので、普通紙にコピーして使うよう書かれています。
FAXで届いた用紙をそのまま使おうとしている方は、普通紙にコピーしてから書き込んでおきましょう。
- 車検証(電子車検証なら記録事項かアプリ)を手元に置く
- 国土交通省のポータルから譲渡証明書のPDFを印刷する
- 車名・型式・車台番号などを車検証どおりにボールペンで書く
- 譲渡人の氏名・住所を印鑑証明書どおりに書き、実印を押す
- 譲受人に渡し、印鑑証明書などと一緒に名義変更に使ってもらう
各欄の具体的な書き方は譲渡証明書の書き方で、記入例の表を使って説明しています。
車検証の「使用者」の名前を譲渡人の欄に書いてしまう、日付や番号を書き間違える、という失敗がよくあります。書き損じた時は、訂正する所に譲渡人の実印を押して直すと運輸局の記入例で案内されています。直し方は譲渡証明書を書き間違えたら?を見てみてください。
普通車と軽自動車で、譲渡証明書の扱いはどう違う?
普通車は運輸支局等での名義変更に譲渡証明書と実印が要ります。軽自動車は軽自動車検査協会の手続きで、2021年1月4日から譲渡証明書の押印が廃止されています。
普通車と軽自動車は、名義変更の窓口も書類も別なんです。
譲渡証明書に関わるところだけを比べてみました。
| 項目 | 普通車(運輸支局等) | 軽自動車(軽自動車検査協会) |
|---|---|---|
| 譲渡証明書 | 名義変更の必要書類に入っている | 協会の名義変更ページの必要書類一覧には載っていない(様式は協会サイトにある) |
| 譲渡人の押印 | 実印 | 押印不要(2021年1月4日から廃止) |
| 旧所有者の印鑑証明書 | 必要(発行から3か月以内) | 必要書類に無い |
| 代理で手続きする時 | 委任状(実印) | 申請依頼書 |
| 手数料 | 移転登録 窓口700円/OSS600円 | 名義変更は無料 |
出所は国土交通省 自動車検査登録総合ポータルと、軽自動車検査協会の「名義変更」ページ・FAQです(2026年11月時点・手数料は令和8年4月1日現在)。
軽自動車検査協会のFAQでは、売却する時に譲渡する側が用意するのは「自動車検査証のみ」と案内されています。
ただ、買取店が実務の上でほかの書類を求めることもあるので、お店の案内に沿って準備しておきましょう。
軽の場合の詳しい扱いは軽自動車の譲渡証明書は必要?で紹介しています。

譲渡証明書を書く前に、車の相場を知っておこう
書類のことばかり気にしていましたが、そもそもどこに売るかも決めきれていなくて…。
それなら、書類を書く前に相場を知っておくのがおすすめです。譲渡証明書は、売る相手と金額が決まってから書けば間に合いますよ。
譲渡証明書は「誰に譲るか」が決まって初めて書ける書類です。
だからこそ、書く前に売り先を落ち着いて選んでおきたいですよね。
車の手放し方は、ディーラーの下取りだけではありません。車の買取店に売る方法もあります。
下取りは次の車の購入と一体の契約で、購入をやめれば基本的に下取りも取りやめになると、JPUCは説明しています。
一方の買取は売る契約だけが独立しているので、車そのものの金額を比べやすいんです。
| 手放し方 | 譲渡証明書の譲受人 | 先に確かめたいこと |
|---|---|---|
| ディーラーの下取り | ディーラーなど | 値引きと下取り額を分けて見る |
| 買取店に売る | 買取店など | 複数の見積もりで相場を知っておく |
| 家族・知人に譲る | 譲り受ける人 | 名義変更を誰がいつまでにするか |
書類をそろえる前に、いくつかの見積もりを取って今の車の相場をつかんでおくと、出てきた金額に納得して決めやすくなります。
そして、譲渡証明書や印鑑証明書がそろっていると、契約から引き渡し、入金までの流れもスムーズです。
売る時の書類全体は車売却の必要書類一覧で、普通車・軽自動車に分けて確かめられます。
下取りに出す時の書類は車の下取りに必要な書類、家族や知人に譲る時は車を個人売買・家族に譲る時の必要書類も読んでみてください。
よくある相談:譲渡証明書について
Yahoo!知恵袋にも、譲渡証明書にまつわる相談がたくさん寄せられています。
ここでは、よく見かける3つの相談に答えていきますね。
譲渡人の欄に使用者の名前を書いてしまった。直せる?
普通車の名義変更で、譲渡証明書に間違えて使用者の名前を書いてしまった、という相談です。
譲渡人の欄に書くのは、車検証の「所有者」です。使用者と所有者が違う車だと、ここで間違えやすいんですよね。
書き損じた時は、訂正する所に譲渡人(旧所有者)の実印を押して直すと、近畿運輸局の記入例で案内されています。
同じ車について2通以上は交付できない決まりもあるので、新しい紙に書き直す前に、提出先の運輸支局か、書類を受け取るお店に相談してみてください。
スマホからA4の紙に印刷した譲渡証明書でも大丈夫?
携帯からプリントアウトしたA4の譲渡証明書で大丈夫か、という相談です。
国土交通省のポータルのPDFを印刷して使うこと自体は、案内されている方法です。
様式の大きさはA5(日本産業規格A列5番)と決まっています。A4で印刷したものをそのまま使えるかは、提出先の運輸支局か、受け取るお店に確かめておくと安心です。
感熱紙は受け付けられないので、普通紙に印刷するようにしましょう。
旧所有者と新所有者、どこに誰の名前を書く?
旧所有者と新所有者の名前を、どの欄にどう書けばいいか分からない、という相談です。
国土交通省の記載例では、譲渡人(旧所有者)を上の段に、譲受人(新所有者)をその下に書く形です。
譲渡人は印鑑証明書どおりに氏名・住所を書いて実印を押し、譲受人は押印しません。
どの相談も、車検証と印鑑証明書を横に置いて書けば防げることが多いです。迷ったら、書く前にお店に聞いてみてくださいね。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。
ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
- まず、控えめな下取り額を提示される
- 「がんばって、ここまで上げました!」と金額が上がる
金額が上がると、サービスしてもらったように感じますよね。
ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。
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この2つを持って販売店に行き、「買取店では○○万円で買い取ってもらえるそうです」と伝えてみてください。
それより安い下取り額では、話がまとまりにくくなります。
それでも下取り額が上がらなければ、高く買ってくれる買取店に売ればいいだけです。売るかどうかは、金額を見てから決めて大丈夫ですよ。

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よくある質問
譲渡証明書は役所で発行してもらう書類ですか?
いいえ。決まった様式(第21号様式)の用紙に、車を譲る人が書き込んで作る書類です。用紙は国土交通省のポータルから印刷できるほか、買取店などで用意してもらえることもあります。
譲渡証明書は売る側と買う側、どちらが書きますか?
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まとめ
- 譲渡証明書は、車を譲る人が譲り受ける人に渡す名義変更(移転登録)の書類
- 様式は第21号様式・A5で、同じ車について2通以上交付できない決まりがある
- 譲渡人は車検証の所有者。普通車は実印を押し、譲受人は押印不要
- 用紙は国土交通省のポータルから印刷できる。感熱紙は使えない
- 普通車は印鑑証明書・委任状・車検証と一緒にそろえる。軽自動車は押印不要
- 書く前に複数の見積もりで相場を知り、下取りか買取かを決めておく







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