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車を売る話がまとまり『委任状に実印をお願いします』と言われて、何を任せる書類なのか分からないまま押していいのか迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、車売却の委任状は、普通車の名義変更(移転登録)の手続きを、代わりの人に任せるための書類です。
お店に売る時は、お店側の人が運輸支局等の窓口に行くので、所有者であるあなたが委任状に実印を押して渡します。
この記事を読めば、委任状の各欄の意味と、実印を押す前に確かめておきたい点が分かります。
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委任状って、何を誰に任せる書類なんですか?なんとなく怖くて…。
名義変更の手続きを、窓口に行く代理の人に任せるための書類です。どの車の、どんな手続きを、誰に任せるのかが書いてあるかを見れば、安心して押せますよ。
車の売却で委任状はなぜ要るの?
普通車の名義変更は、新旧の所有者が自分で申請するのが基本です。代理の人が申請する時に限って、新旧所有者それぞれの委任状が必要になります。
国土交通省の自動車検査登録総合ポータルでは、新旧所有者の委任状は「代理人による申請の場合に限り必要」とされ、実印を押すことになっています。
車を買取店やディーラーに売ると、名義変更はお店側が進めるのが一般的です。
売る側のあなたは運輸支局等に行かないので、手続きを任せるために委任状を書くんです。
『自分で手続きするわけじゃないのに、なんで私の実印が要るの?』と思いますよね。
委任状は、本人に代わって申請を出してよいと所有者が認めたことを示す書類です。だから売る側の実印が入るんです。
| 誰の委任状 | 要る時 | 押す印 |
|---|---|---|
| 旧所有者(売る人) | 代理の人が名義変更を申請する時 | 実印 |
| 新所有者(買う人) | 代理の人が名義変更を申請する時 | 実印 |
| 使用者 | 申請書に使用者の記名がない時 | 申請書に記名があれば不要 |
| 旧使用者 | 要らない | なし |
出所は国土交通省 自動車検査登録総合ポータル「必要書類」です(2026年11月時点)。
譲渡証明書とは役割が違う
委任状と一緒に、譲渡証明書にも実印を押すことが多いはずです。
譲渡証明書は「車を譲った」ことを示す書類で、委任状は「手続きを任せた」ことを示す書類です。
2枚は役割が別なので、片方だけでは名義変更に足りません。譲渡証明書の役割は譲渡証明書とは?で紹介しています。
自分で手続きする時は要らない
旧所有者と新所有者の本人が、そろって窓口で申請する時は、委任状は使いません。
その場合は、申請書(OCR申請書第1号様式)に新旧所有者が実印を押す形になります。
家族や知人に譲る時に、誰が窓口に行くかで委任状の要否が変わるのはこのためです。
委任状には何を書く?欄の意味を確かめよう
お店から渡された委任状、ほとんどの欄が空いています。私が書くのはどこですか?
売る側が中心に書くのは、委任者の欄です。受任者や車の欄は、お店側が書くこともあります。各欄が何を意味するかを先に知っておきましょう。
国土交通省のポータルの委任状には、決まった欄があります。
記載例の注意書きとあわせて、欄ごとの意味をまとめました。
| 欄 | 書くこと | 記載例の注意 |
|---|---|---|
| 受任者(代理人) | 手続きを任せる人の氏名・住所 | 実際に窓口に行く人を書く |
| 委任年月日 | 手続きを任せた日 | 西暦・和暦どちらでもよい |
| 委任者 | 任せる人(売る人)の氏名・住所 | 法人は法人名と代表者名。実印を押す |
| 自動車登録番号または車台番号 | どの車の手続きかを示す番号 | 車検証を見て正確に書く |
| 委任する内容 | 検査登録の申請・届出に関する一切の権限を任せる文 | 様式に印刷されている |
| 訂正欄 | 訂正・削除・追加した字数 | 委任者の欄と同じ印を押す |
出所は国土交通省 自動車検査登録総合ポータルの委任状PDFと記載例です(2026年11月時点)。
ここが大事なところです。
国の様式の委任状は、検査登録の申請・届出に関する「一切の権限」を任せる文になっています。
だからこそ、どの車について、誰に任せるのかが分かる状態で渡しておきたいんです。
委任者の欄は印鑑証明書どおりに
委任者の欄には、売る人の氏名と住所を書いて実印を押します。
氏名と住所は、印鑑証明書に書かれているとおりにしておくと食い違いが起きません。
記載例では、ボールペンなど消えない文字で書くよう案内されています。手書きのほか、印刷やゴム印でもよいとされています。
書き間違えた時は訂正欄で直す
委任状を書き間違えた時は、訂正欄に委任者の欄と同じ印を押し、訂正・削除・追加した字数を書いて直すと記載例にあります。
譲渡証明書の直し方とは少し違うので、2枚を続けて書く時は気をつけてみてください。
譲渡証明書の書き損じの直し方は譲渡証明書を書き間違えたら?で紹介しています。

空欄の委任状に実印を押す前に確かめること
空欄の多い委任状に押す時は、どの車の手続きか、誰に任せるかを先に聞いておきましょう。気になる時は、書き込んでもらってから押しても失礼にはなりません。
お店に売る時、受任者や日付の欄が空いたままの委任状に、実印だけを押すよう頼まれることがあります。
窓口に行く人や日付を後で決めるために、お店側で書き込む欄が残っていることもあります。
それでも『何も書いていない紙に実印を押して大丈夫?』と不安になりますよね。
その気持ちは自然なものです。押す前に、次の点を確かめておくと安心できます。
- 何の手続きを任せる委任状か(名義変更か)を聞いた
- 車検証の登録番号か車台番号が書かれているか、書く予定か確かめた
- 受任者(窓口に行く人)が誰になるか聞いた
- 委任者の欄の氏名・住所が印鑑証明書どおりか見た
- 押す印鑑が、印鑑証明書と同じ実印か確かめた
- 売買契約書と、引き渡しの時の車両受領証をもらう約束をした
聞き方は「受任者はどなたになりますか?」「車の番号はこの後で書いていただけますか?」くらいで十分です。
心配が残る時は、車の欄だけでも先に書いてもらってから押す、という頼み方もできますよ。
契約書と車両受領証は残しておく
JPUCは、車を渡す時に日時が書かれた「車両受領(引渡)証」を受け取り、売買契約書と一緒に保管するよう勧めています。
委任状を含む書類を渡した後で困った時に、いつ何を渡したかを示す手がかりになるんです。
また、買取店に名義変更の完了を知らせてもらうよう、あらかじめ頼んでおくことも勧められています。完了の確かめ方は車を売った後の名義変更を確認する方法で紹介しています。
委任状はどこでもらう?市役所?陸運局?
委任状と譲渡証明書は、市役所でもらえるんですか?
市役所で取るのは印鑑証明書の方です。委任状は、お店が用意した用紙を使うか、国土交通省のポータルから様式を印刷して用意しますよ。
委任状は、役所で発行してもらう書類ではありません。
決まった様式の用紙に、委任する人が書き込んで実印を押す形です。
| 売り方 | 委任状の用意のしかた | 先に確かめたいこと |
|---|---|---|
| 買取店・ディーラーに売る | お店が用紙を用意していることが多い | 自分で印刷する必要があるか |
| 家族・知人に譲る | 国土交通省のポータルのPDFを印刷する | 誰が窓口に行くか |
| 自分たちで窓口に行く | 委任状は使わない | 新旧所有者がそろって行けるか |
国の様式は、国土交通省の自動車検査登録総合ポータル「必要書類」のページから開けます。
ダウンロードや印刷のしかたは譲渡証明書のダウンロードで、委任状とあわせて紹介しています。
軽自動車は委任状ではなく「申請依頼書」
軽自動車の名義変更を代理の人が行う時は、委任状ではなく軽自動車検査協会の「申請依頼書」を使います。押印は2021年1月4日から不要です。
軽自動車は、名義変更の窓口が運輸支局ではなく軽自動車検査協会です。
書類の名前も、押印のルールも普通車とは違います。
| 項目 | 普通車(運輸支局等) | 軽自動車(軽自動車検査協会) |
|---|---|---|
| 代理で手続きする時の書類 | 新旧所有者の委任状 | 申請依頼書(様式5、または様式1) |
| 売る側の押印 | 委任状に実印 | 押印不要(2021年1月4日から) |
| 売る側の印鑑証明書 | 必要(発行から3か月以内) | 協会の必要書類に無い |
| 様式の入手 | 国土交通省のポータル・お店の用紙 | 協会サイトで印刷・窓口で入手 |
出所は国土交通省 自動車検査登録総合ポータル、軽自動車検査協会の「名義変更」「各種申請書類の一覧と記入例」ページとFAQです(2026年11月時点)。
軽自動車検査協会のFAQでは、使用者の代わりに手続きする時は、委任状ではなく「申請依頼書 様式5」が必要と案内されています。
様式5は「代わりに提出します」という形の書類で、旧所有者の欄はありません。旧所有者の欄があるのは様式1です。
なお協会のFAQでは、軽を売る時に譲渡する側が用意するのは「自動車検査証のみ」とされています。お店がほかの書類を求める時は、その案内に沿っておきましょう。
軽の書類全体は軽自動車を売る時の必要書類で確かめられます。
委任状を書く前に、売り先と相場を決めておこう
委任状の受任者は、売る先が決まって初めて分かる欄です。
だからこそ、書類の前に「どこに売るか」を決めておくと、準備が一度で済みます。
車の手放し方は、ディーラーの下取りだけではありません。車の買取店に売る方法もあります。
いくつかの見積もりを取って今の車の相場を知っておくと、出てきた金額に納得して売り先を選べますよ。
委任状・譲渡証明書・印鑑証明書がそろっていれば、契約から引き渡し、入金までの流れがスムーズです。印鑑証明書は発行から3か月以内のものが要るので、売り先が見えてから取りに行きましょう。
売る時の書類全体は車売却の必要書類一覧で、普通車と軽自動車に分けて確かめられます。

よくある相談:車売却の委任状
Yahoo!知恵袋にも、車を売る時の委任状について相談が寄せられています。
ここでは、よく見かける3つの相談に答えていきますね。
委任状と譲渡証明書は、市役所でもらう?陸運局でもらう?
車を売る時の委任状と譲渡状は、市役所でもらえるのか、陸運局なのか、という相談です。
どちらの窓口でも「発行」してもらう書類ではありません。普通車なら、国土交通省のポータルの様式を印刷するか、お店の用紙を使います。
市役所(市区町村)で取るのは、一緒に出す印鑑証明書の方です。
個人売買で、譲受人が委任状や譲渡証明書を書いてもいい?
ネットで車を買って個人売買になり、委任状や譲渡証明書を買う側が書いてもいいのか、という相談です。
譲渡証明書は、石川運輸支局の記載例で「譲渡人(旧所有者)が作成する」書類とされています。
委任状は、委任者である売る人が実印を押す書類です。誰がどの欄を書き込めるかの細かい決まりは公的な案内では見当たらないので、迷ったら提出先の運輸支局に確かめておきましょう。
個人売買の書類は車を個人売買・家族に譲る時の必要書類で紹介しています。
何も書かれていない委任状2枚に実印を押してしまった
車を売るために、何も書かれていない委任状2枚に実印を押したものの、後から不安になったという相談です。
名義変更の書類として委任状を求められること自体は、普通車の売却ではよくある流れです。
気になる時は、お店に「この委任状は何の手続きに使いますか?」「2枚目は何に使いますか?」と聞いてみてください。
使い道が分かると安心できますし、名義変更が終わったら完了を知らせてもらうよう頼んでおくと、その後も落ち着いて待てますよ。
委任状は、聞いてから押すのがいちばんの安心材料です。お店に質問するのは、まったく失礼なことではありませんよ。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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Webで車種・年式・走行距離などを入力すると、その場で買取相場の目安が表示されます。
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すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。
ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
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よくある質問
車の委任状の印鑑は、実印でないとだめですか?
普通車の名義変更の委任状は、国土交通省のポータルで実印を押すことになっています。印鑑証明書と同じ実印を使いましょう。軽自動車の申請依頼書は押印不要です。
委任状の委任年月日は、西暦と和暦のどちらで書きますか?
国土交通省の委任状の記載例では、西暦・和暦のどちらでもよいとされています。お店に売る時は、お店の書き方に合わせておくと安心です。
親名義の車を売る時、委任状は誰が書きますか?
車検証の所有者である親が、委任者として委任状に実印を押します。親の印鑑証明書も要るので、離れて住んでいる時は早めに頼んでおきましょう。
委任状は何枚必要ですか?
普通車の名義変更では、代理の人が申請する時に新旧所有者それぞれの委任状が要ります。売る側が何枚書くかは、お店の手続きの進め方によるので、渡す前に確かめておきましょう。
まとめ
- 車売却の委任状は、普通車の名義変更を代理の人に任せる時に所有者が実印を押す書類
- 本人どうしで窓口に行く時は委任状は使わない
- 受任者は実際に窓口に行く人。委任者の欄は印鑑証明書どおりに書く
- 空欄の多い委任状は、何の手続きか・誰に任せるかを聞いてから押す
- 委任状は役所で発行してもらう書類ではない。印鑑証明書は市区町村で取る
- 軽自動車は委任状ではなく申請依頼書を使い、押印は不要







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